ラピスラズリ
9月、12月の誕生石に指定されている宝石です。ラテン語“Lapis”=石と、ペルシア語“Lazward”=空のような青色、が語源とされています。
原産地はアフガニスタンです。これがシルクロードを通ってヨーロッパに広まりました。特別なパワーがあると信じられ、ツタンカーメンの仮面にも利用されるなど、古代から貴重な宝石として扱われていました。
ルネッサンス期のヨーロッパでは、ラピスラズリを砕いて粉末にし、ウルトラマリンと名付けられて、顔料として使用されていました。ヨハネス・フェルメールがこの顔料をよく使用していたことが有名で、名画「真珠の耳飾りの少女」でもウルトラマリンが多用されています。フェルメールが絵画によく利用したことから、「フェルメールブルー」とも呼ばれ、高価な顔料に憧れを抱く画家がたくさんいたそうです。
絵画に使用される一方で、その粉末をアイシャドウに使用したり、肉体と魂を浄化する霊薬としても用いられました。
アフガニスタンから東に広まると、仏教の七宝のひとつとなりました。日本にも伝わり、瑠璃と呼ばれて「幸運の守り石」とされました。日本でも稀少な絵の具として用いられたことがあり、群青という色はラピスラズリから来ているそうです。
顔料としても使用されていたラピスラズリですが、古くから悪霊を寄せ付けないパワーがあると考えられ、魔除けとして使用されることが多い宝石でした。悪霊が原因で起こると言われる邪念などを振り払い、判断力や直感力を高めることができると考えられています。
