ミュージカル「マルグリット」
昨日は「マルグリット」大阪公演の千秋楽に行ってきました。
劇場内に入ってまず目に飛び込んでくる巨大なマルグリット(春野さん)の顔!これが話題になってた映像かぁ・・・
本当にまばたきしてるぅ~!すご~い!
劇中でも使われているハイテクな映像技術に感心しました。
さて、ミュージカルですがフランスの史実に基づいた脚本で、単にラブストーリーというだけではなく、戦争の恐ろしさや愚かさを訴えるシリアスな内容です。
冒頭からマルグリットが「フランスを裏切りった女」として虐げられる場面、そして「なぜこんなことになったのか」を見せるような感じで場面はマルグリットの誕生日パーティー、そしてマルグリットとアルマンの出会いへと話は進みます。
この作品、フランス人はどう捉えるのかなぁってちょっと興味があります。
タバコを小道具として使っている場面が多く、客席にも煙が来ます。タバコが嫌いな方は前の方の席だとつらいかも・・・
メチャメチャ展開が早いですが、話の内容はとても分かりやすいと思います。
それにしてもラブシーン多いですね!マルグリットとアルマンは出てこれば抱き合ってるんじゃないかと思うくらい(笑)
マルグリットはナチス占領下のフランスで生き残るためにナチス将軍の愛人となった女性。
春野寿美礼さんのマルグリットは、表では強がって自由奔放に振舞っているけど、一人になると歌手をやめナチスの愛人となり老いていく自分を哀れみ苦悩している時に、突然目の前に現れた若いアルマンに希望の光を見出したといった感じでしょうか。
年下の男性から見ても「かわいい女」と思うであろう部分は見られましたが、大人の女性としての色気が足りない気がしました。
後、春野さんは華奢なのでどうしても弱く見えてしまうんですよね。もうちょっとマルグリットの図太さというか強さの部分を前面に出してもよかったんじゃないかと思います。
歌はコンサートの時より高音もきれいに出ていてよかったです。まだまだ進化していきそうですね♪
田代万里生くんのアルマン、若いなぁ、かわいいなぁ(笑)
ミュージカルは初挑戦ということで、まだ肩に力が入ってる感じはするけど、歌の方はさすがですね。すばらしいです!!
若さゆえの無謀な行動とか、胸がキュンとしちゃいます( *´艸`)
寺脇康文さんのオットーはとても人間くささが感じられる仕上がり。マルグリットを愛するがゆえの苦悩や嫉妬が後半の冷酷な行動につながるんですね。納得です。
寺脇さんは歌うときは声が高くなるんですねぇ。お芝居している時は、多分五十過ぎくらいのナチス将軍で渋いオットーのイメージなのに歌になると急に若々しい歌声になるから、アララってずっこけそうになる(笑)
飯野めぐみさんのアネットは、アルマンのお姉さん。バンドメンバーをまとめる姉御肌のリーダー(?)で、弟思いで芯の強い女性といった感じ。
歌がお上手な方ですね。歌詞が聞き取りやすく、心地よい歌声でした。
山崎裕太くんのピエロー、軽いノリの中にも内にいろいろ抱えていそうな雰囲気。ストーリーの重苦しさを和らげる大事な役どころをしっかりこなしていましたよ。
ドラムの上手下手については分かりませんが、生演奏とてもかっこよかったです♪
tekkanさんのルシアンはバンドメンバーでアネットの恋人。アネットが好きでたまらないって感じですね。歌はすごく上手いという訳ではないけど、気持ちがすっと心に入ってきます。
ベースの演奏も今回の作品のために始めたばかりとは思えないほど素敵でした。
横内正さんのジョルジュ。あちこちコネがあるらしく、アルマンやルシアンたちのバンドの仕事の世話をしている人物。マルグリットの「お友達」の一人。ナチスドイツが戦争に負けた後マルグリットへの態度が豹変する。
フランス国民のナチス協力者への態度を表す代表的な存在として重要な役だと思います。
ベテランの貫禄があってとてもダンディーな方。歌声も素敵です♪
アンサンブルの方々もそれぞれ個性のある役作りと素晴らしい歌声で、作品を盛り上げてらっしゃいました。
大阪千秋楽のカーテンコール、何回あったか忘れました(笑)