花組「落陽のパレルモ」「Asian Winds!」
「落陽のパレルモ」「Asian Winds!」
落陽のパレルモ
お芝居のほうはかなり無理のある展開が多く、思わずツッコミを入れたくなってしまうのですが、ビジュアル的にはとても美しいですよね。植田さんらしい作品です。無理な展開に目を瞑っておとぎ話としてみる分には十分楽しめますよ。
寿美礼さんのヴィットリオ・ロッシは悲しい過去を背負った平民出身の将校。いつもどこか悲しげな瞳が印象的。軍服姿が美しい・・・
それから、やっぱり寿美礼さんの歌はいいです!半分は寿美礼さんの歌声を聴くために観に行ってるようなもんですから(笑)
ヴィットリオとアンリエッタの場面は・・・ん~、なんだろう、熱いんだけど、どっか冷めてる感じがしないでもない。これがいいのか悪いのかと聞かれると困ってしまうけど。ヴィットリオは親の愛情を十分に受けて育っていないから、本気で人を愛することができなかったとしても当然といえば当然なわけで。
最後のほうでドンブイユ公爵から父親の名乗りを受け、公爵が抱き寄せようとした時にヴィットリオが固まってたのは良かったです。これからもこの場面では固まってください(笑)
ひどい扱いを受けてきたのに、そんな簡単に受け入れられるものではないですからね。というか、あの場面で公爵がヴィットリオを抱きしめる必要はない気がしますが・・・下手するとただの調子のいい父親に見えてしまう(^^;
ふーちゃんのアンリエッタは貴族の娘で賢く芯が強い女性。貴族の娘にしてはかなり度胸のある娘だと思う(笑)
すっごくきれいだった。ヒロインらしい存在感もあったし。
まとぶん演じるロドリーゴ伯爵のことは全く眼中にないと理解していいのかしら?ロドリーゴの片思いと?
ゆみこさんのヴィットリオ・Fはヴィットリオ・ロッシとアンリエッタのひ孫。どうやら芸術家らしい。あすかちゃん演じるユダヤ人の娘ジュディッタとてもホットな仲。ヴィットリオとアンリエッタよりこっちの二人の方が熱い。超ラブラブ(古っ!)な感じ。
まとぶんのロドリーゴ伯爵はアンリエッタの婚約者(?)だが、完全に片思いである。自分の部下で平民出身のヴィットリオを愛するアンリエッタが理解できず、思い悩んでいる様子が少ない出番でも十分感じられた。まとぶんはずっと前から注目している中堅スターの一人なんで、花組でどんな活躍を見せてくれるか楽しみです。
蘭とむくんのニコラは貧しい農村で育ったヴィットリオ・ロッシの親友。普段は気のいいお兄さんといった感じの革命家(?)。熱い男でしたねぇ・・・
出番が少ないせいか初見ではあまり印象に残ってない。
一花ちゃん演じるニコラの妹のルチアがすごくかわいい!!兄弟たちの世話をしているけなげな女の子です。ニコラもルチアがかわいくて仕方がない感じだったし(笑)
マチルダ嬢を誘拐した後の場面、政府軍がヴィットリオの後をつけてニコラたちのアジトに乗り込んだ時、ルチアを人質に取る必要はないでしょう。圧倒的に優勢な政府軍がマチルダ嬢を救出するためにそんな幼稚なやり方で解決しようとする方が解せないし、ルチアはヴィットリオと共にニコラを説得するために出てきたほうが話の流れとして自然だと思います。
それにしても、お芝居観ながら登場人物に関していろいろ分析してしまっている自分がすごくイヤ。カウンセラーになる前から職業病!?たらーっ
もぉ~!やだわ、普通に楽しみたいのに変な癖がついちゃって・・・
面白い趣向が随所にあり楽しいショーです。
ただ日本の場面でなぜ服部良一メドレーなのか分からない。少々押し付けがましい気がしないでもないけど、年配の方々にはウケルでしょうね。
エイサー踊りは懐かしかったぁ。Asian Sunriseはテレビでしか観てないけど、結構好きなショーだったし♪
中国の場面は幻想的ですごくきれい。ふーちゃんはチャイナ服がよく似合ってかわいい。さらに一花ちゃんも!!一花ちゃんはなんであんなにかわいいのでしょう?(笑)
後、まとぶんと蘭とむとアイネくんの中国娘はビミョー。アイネくんは普通にかわいい。まとぶんはちょっと怖いけど色っぽい。蘭とむくん・・・。オペラ使って見るべきじゃなかったかも(苦笑)
黒燕尾の群舞。「Asian Winds!」のテーマ曲を津軽三味線を加えてボレロにアレンジしたそうだけど、なんか微妙な感じ。私だけかな?
昨日の午後の部は寿美礼さんの会の総見でもあったのですかね?寿美礼さんが銀橋に出てくるたびに(というと大げさだけど)、キャーキャー歓声があがってすごかった。あまりにすごいんで寿美礼さんも「おぉ!」って感じのリアクションを見せてた。
ユミコさんにも歓声があがってたので、ユミコさんの会の方々もいたかもしれません。
なんか面白かったよ。私の周りでもその歓声に笑ってる人多かったし(笑)